GRASS ROOTS MOVEMENT グラスルーツムーブメント 静岡県富士市 スケートボードパーク 


   岳南新聞にグラスルーツの記事が載りました!

記事全文 

「富士市に常設のスケートパークを作ろう」を合言葉に、草の根的な活動を展開している富士スケートボード推進委員会(FSPC)を束ねる。スケートボードとの出会いは中学生の時。その楽しさに魅せられ、以後スケートボード愛好家として、スポーツとしてのスケートボードの魅力を発信し続ける。引きこもりがちな若者が多い今、青空の下のスケートボードパークの存在意義を訴える。富士市在住。二十六歳。

中学生まで、スケートボードはまったく未経験だったという。ある日、友人がスケートボードに乗る姿をみて、衝撃を受けた。「初めて板に乗ってみて、その魅力にとりつかれた。何であんな動きができるのだろうと思った」とスケートボードとの出会いを語る。

少し滑れるようになった頃、壁に直面した。 そこからがスケートボードの本当の難しさとの対峙だった。しかし、それを乗り越えた時の達成感がさらにその魅力を引き立てたという。

当時は、スケートボードをやる場所がなかった。「公園や広場でやっていると大人の視線は悪いイメージでとらえられていた。しかし、僕達にとっては、自分たちを表現できるアイテムがスケートボードであり、それを表現する場所がなかった。実際にスケートボードを見る機会がない上に、公園や路上でルールやマナーを無視して疾走する光景が映像などで増幅され、周囲の大人たちからの批判が集中していったのは悲しいこと」と話す。

そうした中、表現できる場を創りたいと当初二十人の愛好家が集まった。そこに、スケートボードを愛するプロスノーボーダー小口雅裕さんも加わり、心強い支援者として「スケートボードもスノーボードも同じスポーツ。プロをめざす子供達が育つ環境がほしいという気持ちは一緒」と共に立ち上がった。

スケートパークがあれば、スケートボードはスポーツだと改めて理解してもらえる、子供達が安心して滑る事が出来る環境を作りたい、そんな思いが高まり、真っ直ぐに訴える佐野さんたちの熱意が次第に支援者を増やし、市議も動かした。

行政に公共の施設を借りてデモンストレーションをしたいと交渉することも。「どんなに楽しい゛スポーツ゛かを伝えたかった。青空の下でスケートボードを通して、子供たちや大人、家族で楽しく交流できる場となれば、そこに人と人の輪が生まれてくることも伝えたかった」と熱がこもる。

三年前、第一回のデモンストレーションがマリンプールの駐車場で開かれた。その後、毎月第二日曜日の富士川緑地公園内で、定期的なスケートボードイベントが開催され、富士山を背景に、市内外の愛好家たちが、目いっぱいスケーティングをアピールする姿が見られるようになった。

富士市の夏を彩る富士まつりの会場でもデモンストレーションとして登場し、小さな子供達の目をくぎづけにし、その楽しさを伝えようと指導する愛好家の姿があった。

「楽しさと同時に、ルールとマナーを自然に子供たちに覚えてほしい。そして大人からいろんな事を感じ取って欲しい」との願いもある。「スケートボードはいろいろなカルチャーを総合したスポーツ。技も無限にある。スケートボードは、大会などで優勝する事より、仲間と楽しくコミュニケートすることが目的。また、創造性も求められ、そこから新しいカルチャーも生まれる。まさに新しい文化の創造という面も持ち合わせているスポーツ」と強調する。

今後の抱負は。「今、外で遊ぶ子供が減っている。子供達が楽しめる場所が少ない事も一理あると思う。子供達が遊べる環境があれば、引きこもる子供や若者が少しでも減るのでは。そのためにも常設パーク実現に向け、努力していきたい。そしてそのパークに若者が集まり若者文化の発信地になればいい」と熱語った。